リサイクル預託金

Ⅰリサイクル預託金とは

 リサイクル法によって、自動車を購入するときに、将来当該車を廃車するときに係る費用を前もって支払うことが義務となっている。これが、リサイクル預託金である。

 

Ⅱリサイクル預託金の仕組み

 リサイクル預託金は、リレーのバトンのような流れになっている。

 ①まず、新車を購入した人が、リサイクル預託金を支払います。そのお金は「財団法人自動車リサイクル促進センター」という団体が管理します。

 ②①で自動車を買った人が、車を売って、また新たな人がその車を中古で購入する際は、リサイクル預託金は新たに買った人が、車を売った人に支払うこととなります。

このように、バトン形式で、リサイクル預託金は廃車になるまで続きます。

 

Ⅲリサイクル預託金の税務処理

 ①売却の場合

  車を売却した場合、上記でも説明したようにリサイクル預託金も売却することになります。当該譲渡は、金銭債権の譲渡となるため、非課税となる。但し、平成26年の税法改正で、金銭債権の譲渡についても、課税売上割合の分母に5%算入することとなりました。したがって、リサイクル預託金についても5%は課税売上割合の分母に含める事となります。

 

 ②処分の場合

  処分の場合、廃棄に必要な費用が発生したとして、課税仕入れとし、損金に算入されることとなります。

 

会計太郎

源泉徴収制度

1-源泉徴収制度の概要

 給与等を支払う方には、その支払の際、給与等から所定の所得税を徴収し、その徴収した所得税を国に納付することになっています。この制度を「源泉徴収制度」といいます。給与の他にも、配当や税理士等への報酬を支払う場合にも、源泉を徴収することとなっています。源泉徴収は、源泉の対象となる所得を支払う時点で徴収することとなっています。

 

2-源泉徴収の対象となるもの

 ⅰ預貯金等の利子等

 ⅱ役員や従業員の給与・賞与・退職金

 ⅲ公的年金等・生命保険契約等の年金

 ⅳ税理士・公認会計士・弁護士・司法書士等に対する報酬
 (法人に対する報酬は対象外となっている点に留意する)

 ⅴ個人に対する講演料・原稿料・デザイン料・広告宣伝の為の賞金

 ⅵ株主に対する配当金

 

3-源泉徴収税額の計算方法

 ⅰ、ⅵ預貯金の利子等及び配当金

  預貯金の利子等については、源泉徴収後の金額で入金されてきます。配当等の株式の種類によって税率が変わってきますが、割り返し計算をして算定します。簡単にまとめると下記の税率になります。

種類 国税 地方税 税率合計
利子 15.315% 5.000% 20.315%
上場株式の配当 15.315% 5.000% 20.315%
上場株式以外の配当 20.420% 0.000% 20.420%

 

例)100円の利子の入金➡100円÷(1-20.315%)=約125円

            ➡125円×20.315%=25円←この金額が源泉税

 

  ⅱ役員や従業員の給与・賞与・退職金

  給与等については月額表によって源泉税額を算定します。月額表はインターネットで調べれば簡単に検索できるので、確認してみてください。

 

     ⅲ公的年金等・生命保険契約等の年金

        公的年金等の支払を受けるときは、原則として収入金額からその年金に応じて定められている一定の控除額を差し引いた額に5.105%を乗じた金額が源泉徴収されます。

 

     ⅳ、ⅴ個人に対する報酬等

   個人に対する報酬等はその内容や相手によって源泉徴収税額が異なってくる。代表的な税理士等への報酬については10.21%が源泉税額となる。また、税理士等への報酬以外の源泉税額については納期の特例(※1)が利用できず、支払った翌月に源泉税額を支払わなくてはならない点留意が必要である。

※1源泉徴収した所得税及び復興特別所得税は、原則として、給与などを実際に支払った月の翌月10日までに国に納めなければなりません。しかし、給与の支給人員が常時9人以下の源泉徴収義務者は、源泉徴収した所得税及び復興特別所得税を、半年分まとめて納めることができる特例があります。これを納期の特例といいます。

 

3-納付方法

  納付書は、各地の税務署でもらえるため、金額を記載し、銀行や郵貯で支払うことが可能です。また、振替納税も可能であるため、毎月支払が必要な会社は手続きをしておくことが楽です。

 

 

 

会計太郎

 

 

自己紹介

初めまして。会計太郎と申します。

公認会計士の論文式に平成22年の大学4年に合格し、平成27年度公認会計士修了考査合格した、新米会計士です。

大学卒業と同時に、大手監査法人に勤め、3年の後退職し、会計事務所で働いています。

主には税務をメインにやっています。

会計事務所で少しずつ経験を積み、知識を増やし、中小の会社の方々や、個人経営の方々の役に立ち、一緒になって経営を回していけるような会計士・税理士になりたいと思っています。

 

このブログでは、1週間で得た知識や経験を綴っていきます。

 

よろしくお願い致します。

 

会計太郎